映画の情報は入れずに、単行本を全巻読み直してから公開が終わる8月末に観に行きました。
中学バスケしていて(サボっていたけれど、見てもプレイしても一番楽しいスポーツ)、スラムダンクの漫画も好きなのに、公開が終わる間際にやっと重い腰を上げて行きました。
なぜ、ここまで遅くなったのかというと、世の中が絶賛しているという話はバイアスがかかっていると考える天邪鬼(あまのじゃく)な性格で見送っていたのと、原作漫画が一番よいに決まっていると考えていて見送っていました。
ところが、相方が7月に観に行って絶賛。バスケも詳しくないのに…。漫画やアニメにも興味ないのに…。フツーの人があまりにも良いというので、観てみようかなと思いました。
ただ、今まで入れていなかった情報まで聞かされました…
・山王戦(クライマックスだな)
・なんかリョータ押し(主人公は花道って分かっているの?)
・泣ける(リョータ家庭のことで?花道のお父さんが倒れたエピソードと混ざっている?)
・リョータの兄貴(誰それ?)
・公開は8月で終わり(まだ間に合うのは何かの縁…)
リョータの兄のことは記憶にないので、とにかく漫画を見直す(全巻)。そんな奴いない。
TVアニメのキャラ?全く見ていないから不明。
疑問は残りますが作品がよかったらよいので、ネット情報見ずに映画館へ行ってきました。
観てきた感想ですが、個人的には映画史に残る映像作品と思っています。
バスケシーンの動きは実写です。選手が個別に動いているので本当の試合を見るような感じで観れます。ボールを持っている選手とそれに合わせて動く裏の選手とか。これだけでもすごいのに、カメラワークが選手(経験者)じゃないと作れない。プレイヤー目線で映し出されます。
小学生のバスケットのシーンもあるのですが、これも超リアル。バスケのボールは大きくて重い、特に小さい頃は。それもリアルに作られています。
全シーンだれることなく、バスケのために作られていました。
バスケシーンだけで、繰り返しますが映画史に残る映像作品と思っています。
こんな密度では、ハリウッドでも技術はあっても完成度には至らないと思います。
漫画ファンとしては、山王戦の時間の流れが本当に実現していたのが驚愕でしたし、映画はリアルによった内容でしたが漫画にあった細かいスラムダンクらしさも含めて見せてくれたのがよかった。
数日前に漫画で読んですべてわかっていたのに、漫画で読んでいるときはそんなことはなかったのに、ラストの花道に感動し、少し涙腺が緩んでしまいました。
これが「FIRST」か…。
三井は漫画で十分やったし、漫画は基本赤木のラストイヤー。
リョータもこの「FIRST」で描いてきた。花道も山王戦で主役に戻れた。
「SECOND」は流川?。原作後の流川と花道か。でも原作ないな。と妄想しました。
で、公開終了間近で、映画の後、5名の湘北キャストと井上監督が登壇したトークイベント“COURT SIDE in THEATER FINAL”という映像が流れました。
井上監督?
井上雄彦先生って原作者じゃん。
このこだわりの超密度の映像は、この人だったからできた作品とすごく納得してしまいました。
ただ、監督がこの先生だと「SECOND」はかなり夢(遠い先)のような気がする。